
皆さんこんにちは!
福東運送有限会社、更新担当の中西です。
第9回運送業雑学講座~重量物運搬~
ということで、今回は、重量物運搬の現場で絶対に押さえておきたい重要なポイントと、
実際の現場でよくある注意すべき事項を深く解説していきます♪
「重量物運搬」は、運送業のなかでも特に高度な専門性と安全意識が求められる分野です。
一方で、ミスや油断が命に関わるような重大事故を招くリスクもあるため、
作業の前後・中間工程すべてにおいて「細心の計画と確認作業」が必要とされます。
通常の配送業務とは異なり、重量物輸送では以下のような特殊リスクと高度な対応力が求められます
⚠️ 荷物の質量が大きく、転倒・落下=重大事故の可能性
🛠️ 荷の重さによって、車両・道具・積み方が変わる
📋 荷主・現場・第三者(近隣・通行人)への影響が大きい
例)機械設備、発電装置、鋼材、変圧器、大型製缶品、船舶部品など
このため、運送前からの準備・確認・安全管理がすべての基礎になるのです。
荷姿・重量・寸法・重心位置の正確な把握
荷主工場・設置現場の搬出入口・道路幅・天井高の確認
地盤強度・床耐荷重・地下配管の位置も考慮
📐 特に重機で吊り込む場合は「進入ルートの強度と可動スペースの確保」が重要です。
トラック(低床/高床/エアサス)やトレーラーの選定
荷重分散マット、ラフタークレーン、ジャッキ、ローラー、スリングなど
玉掛けワイヤーの種類・長さ・耐荷重の確認
🚛 荷物の形状や重心によって、使う道具がすべて変わるため、事前打合せが必須です。
ラッシングベルト、チェーンブロックによる固定の強度確認
コーナープロテクターや滑り止めシートの併用
急ブレーキ・急旋回時の重心移動を考慮した荷積み
🌀 道中の事故は、「荷の動き」が引き金になるケースが多いです。
道路交通法に基づく車両制限令(幅・長さ・高さ・総重量)
特殊車両通行許可(電子申請)の取得
警察署・自治体への通行許可申請が必要なケースも
📄 無許可運行は重大な違反行為+罰則の対象になりますので注意!
作業責任者、玉掛け作業者、誘導員の配置と役割明確化
荷下ろし時の声かけ・合図の統一(無線・手旗など)
作業中の立入禁止エリアの明確化・バリケード設置
👷♂️ “人命第一”の視点で、ヒューマンエラーを防ぐ仕組み作りが不可欠です。
「見た目より偏った重心」が事故の引き金に
玉掛け位置や吊り角度がわずかにズレるだけで傾倒リスクあり
📌 重心確認 → 仮吊りテスト → 安全な本吊りというプロセスを守りましょう。
クレーン吊り作業中は周囲に絶対に立ち入らない
強風時は作業中止を検討(特に屋外据付)
落下時の二次災害(車両・建物・人)の影響範囲の想定も重要
🧯 備えすぎることはありません。「万が一」の想定が命を守ります。
鉄板養生やパレットがなければ、フォークリフトがめり込む・傾く
屋上設置の場合は構造計算書で耐荷重を必ず確認
🏗️ 荷物よりも「荷物を置く場所の安全確認」が甘くなりがちです。
搬入・設置作業時の騒音、振動、粉塵
通行止めや歩行者通路への影響
作業前の近隣あいさつ・告知がトラブル防止につながる
📣 「プロの現場=周囲への配慮ができる現場」です。
寸法・重量・設置位置が異なると、再作業・やり直しリスク大
現場入り前の施工図・据付図・工程表の共有が必須
変更点があった場合は、速やかに現場全員へ共有
📞 伝達不足は、事故・損傷・工程遅れの最大要因です。
重量物運搬は、一見“力仕事”に見えて、
実際は緻密な計算・安全管理・段取り・技術力が問われるプロフェッショナルな業務です。
✅ 道具の選定
✅ 荷の重心確認
✅ 作業計画と法令対応
✅ チームワークと情報共有
これらすべてを組み合わせてこそ、
「安全で確実な重量物運搬」が成立するのです。
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